kintone x famicon の生まれたきっかけ

チャオ!アミーゴ!
「8bitへのこだわり」の記事では、「どうしてファミコンがコンセプトになっているのか?」というところをお話しましたが、ここでは「どうやって今のカタチになることになったのか…」を、お話したいと思います。

ホセ・森田はすごい

今回のこのキンファミは、多分その一言に尽きると思います。
彼がいなければ生まれも、進みもしなかったことだということは100%です。
彼の「ミクスチャ能力」の凄さを少しお伝えしましょう。
ホセは基本「発散・拡散」型の能力の持ち主といえます。
彼が話せば、話題が逸れる逸れる(笑)いや、そうではなく、「A」を
「B」まで導くには?といった会話の最中に「★を混ぜたら美味しくなるよね」とか「あいうえお、って並べてみたらなんか、B地点よりも向こう側に行けたんですけど」みたいな能力なのです。
これは、人x人でも、人x案件でも、案件x案件でも、どんどん掛け算、割り算、相対性理論でも、ファルコンの定理でもつかって言葉で相手の想像力を刺激するのです。それによってこの3人でのアイディアが次々に出てくるようになる。そんな魔法を常に私たちにかけ続けたホセ森田が今回のキンファミ・kintoniaには必要不可欠だったことは間違いないのです。

とはいえ

とはいえ発散だけでいきなり「これだ!」というものが出るわけではないのは至極当然。タイトルや、各場面のコンセプト、はたまたプレゼンテーションのためのアイディアなどは、誰かが「こういうのどう?」というところから、会話を重ねます。その中で広がる場合、広がらない場合いろいろあります。
それでも、1人ではなく常に3人で馬鹿言いながら、面白いか?面白くないか?本当にこれが着地点なのか?のように、たくさん話す中で、ある瞬間「それ!それよ!」というものにたどり着くことが多くありました。
しかし時には、サンチョ石際が「できたんですよ!これ!」と自信満々でリリースしてきた機能が「…それって、標準で含まれてる機能じゃない?」と吸収され、シュンとなるというような場面もあったりしました。

 

始まりの夜のおはなし

今年の3月に兵庫県の神戸で「kintone Cafe HYOGO Vol.1」というkintone Cafeが開催され、そこにホセ森田と、パンチョ石際も参加しており、終わってから私の会社で3人で深夜まで話をした日が、今回の始まりの日だと言えます。
この日は、どんなゲームを作るか?という方向性を探っていました。この時点では「ポートピア連続殺人事件」などに代表される「アドベンチャーゲーム」スタイルがとても有力でした。「さんまの名探偵面白いよね」とか「神宮寺三郎もありかも」とか言ってる中で、キャラクター選択はどうしよう?とかボスはなににする?と、意味不明な会話があったのも忘れてはなりません。
そしてこの時に「ファミコン風な何かをつくるだけって、なんの意味もないよね。それをどう融合するかだよね?」「例えば抵抗ばかりする人でも、きっとファミコンのコントローラ見たら触りたい!って言うはずだから、ファミコンで町の人と会話したらコメントを確認できるとかどう?」「申請する人と、承認する人の触っている機械や、見ている画面は全く違っていて、申請側は通常のkintoneでキーボード、承認側はファミコンでコントローラとかさ」
その時私の頭に浮かんだのはなぜか「He Said , She Said」(ケビンベーコン主演の映画のタイトル)でした。1つの同じ事象も、それぞれに見えているものが異なっている。これが今回のはじまりでした。

さいごに

そんななにもないところから、今日までの8か月間。めちゃめちゃ面白いアイディアがたくさん出てきて、それを妄想するのがとにかく楽しかったです。
実現できなかったこともいくつかあるのですが、そこに向かう途中までつくったものが無駄になることは実は少なく、上手に今回の作品の中で表現されたんじゃないかな、と個人的には思っています。
またどこかで今回実現できなかった、お蔵入りアイディアのいくつかをとりあげて皆さんに妄想していただけるお話ができたらいいなと思います。
じゃあ、またお会いしましょう。アディオス、アミーゴ!

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